篠山市住山556―1の西村大二郎さん(33)が、シカやイノシシなどの狩猟肉を販売するジビエ専門店「山大」を自宅の一角にオープンした。猟師歴10年の西村さん。この春、9年間の教師生活にピリオドを打ち、自分で仕留めた獲物を自分でさばき、その肉を売るという、長年の夢だったプロ猟師に転身した。
ジビエは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉という意味のフランス語。店名は、「山が好きな大二郎」から命名した。
自宅脇の約20平方㍍の土地に、解体室、肉のカット室、梱包室の3部屋からなる店舗をつくった。精肉価格は、いずれも100㌘税抜きで、鹿肉は背ロース300円、もも200円。猪肉は成獣500円、幼獣400円。鍋用スライス(味噌付き)は500㌘3000円。このほか、これらのホルモン(臓器類)や、シカの角なども販売している。冬には鴨肉なども扱うという。
西村家は、4代続く丹波猟師の家系。24歳の時に猟銃の免許を取得し、父親で山の師匠でもある二三男さん(63)と、9匹の猟犬とともに山に分け入り、狩猟に励んでいる。
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