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頑張る同級生たち

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 ひと月前、宝塚ホテルで、高校の同級生「岡田邦夫」氏の瑞宝小綬章叙勲祝賀会が盛大に開催された。主催は岡田氏と関わりの深い教育関係のお歴々で、同級生枠で何人かが出席した。彼は昭和四十四年徳島県立徳島農業高校を皮切りに、その後は兵庫県内の八つの県立高校で農業産業教育指導に邁進、退職後は阪神シニアカレッジ教授として六年間勤められた。具体的なことをご本人に聞くと「地域と連携して農業を楽しんだり、春日ナスの栽培方法を変えたり、農協から相談されると学生と一緒に試行錯誤したりはしたけど、たいしたことはしてへんよ」と謙遜される。退職後のシニアカレッジがとても楽しかったとも。高校時代は一度同じクラスになっただけだが、物静かで落ち着いた印象。その昔、亡き大槻隆先生から「お前らみたいなサンコなもん、どうもならん」と、ことあるごとに言われたけれど、教え子の叙勲を喜んでおられることだろう。  さて、もう一人の頑張った同級生は廣内喜彦氏。極寒の一月末自宅のある摂津市から東京日本橋までの東海道六一〇キロを自転車で走り抜いた。学生時代に東京から京都へ十二日をかけて歩いた。そのときの達成感を逆コースでいつかやりたいと願っていた。そこで一月二十五日、七十一歳になる直前に決行。雪の箱根峠で転んだりしつつ、六日後無事に日本橋に到着。横断幕を持った同級生が迎えてくれた。旅日記の最後には「快く送りだしてくれたカミさんに感謝」とある。岡田氏も廣内氏も内助の功や共に喜んでくれる友あっての快挙かもしれない。

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