写真・兵庫県丹波市の食材を多く取り入れたハンバーガーの開発をめざしているメンバー=同市市島町喜多で
兵庫県丹波市の食材を多く取り入れたハンバーガーを開発し、市の特産品にしようと、市内の有志らが試作を重ねている。完成すれば、手を挙げた飲食店とレシピを共有し、“丹波市のハンバーガー”として売り出し、地域おこしにつなげる。9月に同市の柏原八幡宮近くの駐車場で開かれるイベント「丹波ハピネスマーケット」でのお披露目をめざしている。発起人の三澤孝夫さん(56)=同市市島町喜多=は、「いくつかの店で食べられる“財産”になれば。行政にも支援をお願いし、地域を挙げて開発したい」と話している。
パン店やカフェ、レストラン経営者のほか、地域づくりに関わる人など10人ほどがメンバー。味はもちろん、地域商材として成り立つことにも重きを置いている。地域を挙げて特産品を作りたいとの思いから、あらゆる人を巻き込みながら商売戦略を練っている。
丹波産食材を可能な限り取り入れる。パテには丹波産の大豆などを使用し、“丹波三宝”と呼ばれる栗や黒豆、大納言小豆も使う計画。丹波産の野菜も使用した「ベジバーガー」を考えている。
三澤さんは、西宮市山口町にあるパン&カフェの有名店「エスケール」の元オーナーシェフで、今年5月には、ハンバーガーが売りのパンとカフェの店「市島製パン研究所」を市島町喜多にオープン。丹波市では、ハンバーガーを好む高齢者が多いことに気づいたという。「子どもも好きなハンバーガー。村おこしにつながる活動ができるのではないかと思った」と話す。
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