電気が通る、ということは素晴らしいけど、悲しいことだ。
ラオスは今、電柱をどんどん建て、どんどん電気を山の村にまで通す努力をしている。村に電気が来ると、まずは電球を灯す。そしてその次は、必ずテレビ。電気が来る前と来た後では、村がガラリと変わってしまう。私がよく行く村も変わってしまった。
以前は夜になれば焚き火を囲いながら、お父さんが昔の話や村に伝わる物語、人から聞いた村や国、世界の話をしてくれた。眠くなったら寝る。シンプルな生活だった。今では暇さえあればテレビがついていて、時々話したりもするけど、ただ、じーっと見てる。
私はなんだか悲しい。
写真・ついにテレビゲームも出現
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