毎年恒例になっている阪神間からのお客様を我が家に招く「黒枝豆パーティー」が、今年も無事終了した。朝一番で届けていただいた軽トラック一杯分の黒枝豆が1日ですっかり無くなる盛況ぶりだった。1年ぶりに口にする黒枝豆にみなさん「やっぱり甘いっっ!」と声が上がる。朝採りの黒枝豆、お刺身にできるほど新鮮な地場産鶏肉、篠山一の名人作(と我が家では信じている)の鯖ずし、篠山産の野菜等々、とにかく体の隅々まで篠山で育まれた食材をたらふく詰め込んでもらい、お帰りには黒枝豆をお持ち帰りいただいて、毎回お開きとなる。
とにかく、篠山に一歩足を踏み入れたからには、篠山の良いところを紹介し、できれば持ち帰ってもらうことが、篠山に住み、毎日篠山の恩恵にあずかっている私たちの義務だと信じている。そして、篠山の良さを知る人たちが一人でも増えたらとても嬉しいと思っている。
10月は篠山のあちこちで「味まつり」が開催され大変な賑わいだ。今年は秋晴れの好天にも恵まれ、祭り日和の週末が続く。すれ違う人が皆にこにこして、美味しいものはこんなにも人を幸せにするのだと、10月はほんに良い季節だと、毎年のことながら観光客の方からこちらまで笑顔をいただく。道に出ている「黒枝豆」販売のテントもこの季節の風物詩だ。
美しい自然とその中からいただく大地の恵みに心から感謝しできる環境に感謝しつつ、幾歳もこの幸せが続く世でありますようにと願っている。
(土性里花・グループPEN代表)
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