篠山市二階町の小林優さん(74)が、「第22回兵庫ふれあい美術展」(県、県芸術文化協会主催)の彫刻部門で最優秀の県知事賞に輝いた。小林さんは「人生、何が起こるかわからない。彫刻を続けてきて良かった」と喜んでいる。
木彫で、作品名は「陶匠」。年老いた陶工がロクロに向かい、背中を丸めて作陶している様子を形にした。高さは約45㌢で、ケヤキ材から彫り出した立像。制作期間は4カ月に及んだ。「女性や花鳥風月などきれいなものを作品にしようとする気持ちはあまりなく、昔気質の職人の手仕事風景や、農作業のひとコマなど、“泥臭く”感じるものにひかれます」とほほ笑む。
↧