写真・大正ロマン館内のレストラン「ろまんてい」で販売が始まった「猪角煮丼」=篠山市北新町で
大正時代の町役場を改装した観光拠点施設「大正ロマン館」(篠山市北新町)内のレストラン「ろまんてい」に1月20日から、シシ肉を使った「猪角煮丼」が登場した。ぼたん鍋の味噌とデミグラスソースを使った和洋折衷の味わい。器には丹波焼を用いるなど、篠山の伝統と味覚を詰め込んだ。1日10食、3月末までの限定メニューで、同施設を運営する株式会社「アクト篠山」は、「大正の“ハイカラ”を感じる店内で、観光客をはじめ、地元の人にもシシ肉と丹波焼という篠山の魅力を発信していきたい」と話している。
同レストランの料理長で、阪神間などで修業を積んだ髙山俊二さんが考案した。イノシシの骨から取った出汁に味噌を入れ、隠し味としてデミグラスソースを合わせたもので、シシ肉を煮込んだ。
篠山産コシヒカリの上に角煮と揚げたゴボウのスライス、パプリカを添えた。
器は丹波焼窯元「丹文窯」の陶器を使用。丹波焼ならではの重厚さと斬新さを合わせ持つ作風の器に盛りつける。
同施設は冬季限定でシシ肉を使った料理を提供しており、大正時代の洋館の中で、より「篠山らしい味わい」を楽しんでもらおうと企画した。
髙山さんは、「シシ肉は鍋という印象があるが、こういう食べ方もあると知ってもらえたら」と笑顔で話している。
税込み1680円。黒豆味噌の味噌汁や小鉢などが付く。予約も受け付ける。同施設(079・552・6668)。
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