写真・展示している「抱きぬいぐるみ」とあさうみさん=神戸市中央区で
篠山市村雲地区の子どもや住民たちが毛布で作った「抱きぬいぐるみ」約40点が、県こころのケアセンター(神戸市中央区)で展示されている。村雲まちづくり協議会(粟野勝浩会長)が昨年8月に実施した「防災キャンプ」で製作したもので、多紀小学校体育館で一夜を過ごした段ボールベッドも一緒に並べている。3月18日まで。
抱きぬいぐるみは、造形作家のあさうみまゆみさん(今田町今田)が考案した。災害時の応援物資として真っ先に届く毛布に着目。柔らかく温かい物は人の心を落ち着かせ、癒す効果が高いという。切ったりせずに、そのまま丸めたり、ひもでくくってウサギやクマの形にし、子どもたちの癒し効果を高めている。
あさうみさんは、「いかなる状況におかれた時も、大人も子どもも、より良く健やかに生きるための術を身に付ける必要があるのではないか」とコメント。同まち協副会長の加古佳与子さんは、「『そんなもん作っても…』ではなく、子どもが必要とすることに付き合い、安心感を与えられる大人が増えれば」と期待している。
同センター(078・200・3010)。日、月曜休館。
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