先週の日曜日、柏陵同窓会東海支部十周年記念総会と懇親会が名古屋で開催された。九十名が参加、盛大な会となった。東海支部は実際に東海三県在住同窓生より他支部からの参加者の方が多い。これも関東と関西の真中に位置していることの宿命かもしれない。どちらにせよ、各支部会員が交流できるいい機会と前向きに考えている。発足して早十年、六十代を過ぎてからの十年はあっという間、この先はもっと加速度を増すだろう。
発足以来東海支部は、学生のブラスバンドや和太鼓、伝統芸能など様々なアトラクションを用意して、参加者に喜ばれてきた。今年は「豊田市少年少女合唱団ユース有志」による合唱。ユースということで、ほとんどが女子大生で、高校生が一人という女子ばかり。合唱団としてはこれまで数々のコンクールで金賞を獲得されたとか。
最初は、万葉集の額田王の詠んだ「君待つとわが恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く」に曲をつけたもの。「いつ来て下さるかと心待ちにしてをれば、戸口のすだれが動く。秋風がすだれをそっと揺らしているのだが、私の心もすだれとともにほんのわずかな風にもゆらぐのだ」という歌の意味をメンバーの一人が初々しく説明。万葉時代の恋歌を千三百五十年を経た現在の女子学生たちが歌う不思議を思う。他にも中島みゆきの「糸」山口百恵の「秋桜(コスモス)」等々。
そしてアンコールでは柏原高校校歌というニクイ演出。同窓の縁をかみしめながら胸にじんと来る素晴らしい歌声に聞きほれた。
↧