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朝の甘酒

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 このひと月ほど毎朝、甘酒を一二〇CCほど飲むことを続けている。甘酒といっても本格的なコウジから作ったものではなく、酒粕を溶いて砂糖と塩少々を入れたもの。以前から発酵食品は体にも美容にもいいとは聞いていて、冬期には何度か試したが、なかなか続かなかった。  今回始めるきっかけは、冬から持ち越していた丹波の友人にもらった酒粕を冷蔵庫の奥で発見したことから。しっとりとしていて、粕汁にするととても美味しかったがさすがに夏に粕汁はちょっと。  そこで、できるだけ簡単で美味しい甘酒をクックパッドで検索。二〇〇グラムの酒粕をちぎって、一六〇〇CCの熱湯に浸けて三〇分置く。再び火を入れてしっかり溶かす。砂糖一二〇グラムと塩少々を入れてもう一度煮立てる。それを冷蔵庫で冷やしておくだけ。飲むときにはたっぷりのすり生姜。朝のラジオ体操のあとの冷やし甘酒は身体に滲み通るようで、今日も元気に過ごせそうな気持になる。若干アルコール分があるから下戸の人には無理かも。  甘酒というと、誰もが冬のものと思っているけれど、実は江戸時代から夏バテ防止の飲み物として愛されてきたもの。別名一夜酒ともいい、真鍮の甘酒釜を天秤棒に下げて町中を売り歩いたとか。俳句の季語としては夏の部に入っている。初めてそのことを知った時は驚いた。数日前の新聞の家庭欄に、コウジとご飯を炊飯器で保温した本格的な甘酒の作り方が載っていた。乾燥コウジが手に入れば案外簡単に出来そう。これも試してみたい。

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