今年3月に春日町・石才駐在所に赴任した元県警音楽隊の山根和彦巡査部長(49)が、トロンボーンの演奏を取り入れた講話を行い、好評を得ている。交通安全や振り込め詐欺などへの注意を呼びかけるとともに、“お巡りさん”を身近な存在に感じてほしいという願いからで、「音楽が持っている力を講話につなげたい。話の内容を、少しでも記憶にとどめてもらう効果があるとうれしい」と話している。
単に演奏を披露するだけでなく、講話に曲を上手くからめている。たとえば「岸壁の母」の演奏後には、「母が子を思う気持ちを逆手に取り、悪用しているのが振り込め詐欺」などとつなげている。伴奏もし、来場者に歌ってもらって場を和ませ、講話に耳を傾けてもらいやすくしている。
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