写真・山南町上滝の篠山層群で見つかった卵化石の展示=丹波竜化石工房ちーたんの館で
丹波竜化石工房ちーたんの館(山南町谷川、0795・77・1887)で、山南町上滝の丹波竜発掘現場で見つかった、獣脚類恐竜か鳥類のものとみられる小型の卵化石3点が展示されている。国内初、世界7例目という貴重な化石。27日午前10時からは山南住民センターで、県立人と自然の博物館の池田忠広研究員による説明会も行われる。展示は3月31日まで。
卵化石が見つかったのは、約1億1000万年前の白亜紀前期の地層、篠山層群下部層で、丹波竜発掘地から約5㍍上流の泥岩層(丹波市恐竜化石保護区域内)。昨年10月19―22日に地元の上久下地域自治協議会が主催した試掘調査で発見された。
卵化石を含む岩石3点(大きなもので約30㌢×26㌢)と、卵殻片を含む多数の岩石を採取。その中から少なくとも4つの細長い卵と卵殻片の密集を確認した。恐竜類、鳥類の繁殖行動の進化を解明する上で貴重な発見という。
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