3月で閉校を迎える篠山市東部3小学校で閉校記念の行事が大詰めを迎えている。4月に3校が統合して新設される多紀小学校の児童会役員選挙が先日行われ、新しい役員が決まった。20日には大芋、村雲の両小学校で最後の閉校記念イベントが行われる。児童たちにとっては、さまざまな行事を通して、これまでの学校生活を振り返りながら、新しい学校生活への準備も進めなければならない。期待と不安が入り混じっているのではないか。
しかしどの学校も児童と保護者、地域住民、教職員が一緒になって閉校を迎え、新しい学校に向かおうとしている。児童たちの不安が徐々に期待の気持ちへと向かっているのではと感じる。
福住小学校では昨年12月に閉校記念マラソンが行われた。児童と地域住民が一緒になって福住の街道を走った。大人たちがゴールアーチを作ったり、仮装をして走るなどして大会を盛り上げた。
20日は、大芋小学校では30年間続いてきた児童たちの金管バンドに大人たちが加わり、さらに賛助出演もあり、いつもより盛大に開催する。また、村雲小学校は児童や保護者、教職員、地域住民などで吉本新喜劇ならぬ「むらくも新喜劇」を披露する。
3月には3地域合同のイベントも企画されている。保護者や地域住民も3地域で交流できる取り組みで、新しい校区に向けて心を一つにしようとする意気込みが感じられる。今までのつながりに感謝しながらも新しい校区のつながりを大人たちが楽しく前向きに構築していくことで、子どもたちも安心して新しい学校へ一歩踏み出せるのだろう。(坂井謙介)
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