今年も無事に一年間食べる味噌を仕込むことが出来た。娘がまだ物心つく前に、仲良しのオバサンから頂いた味噌があまりに美味しくて、一緒に作らせてほしいとお願いし、毎年この時期の恒例行事にさせてもらうようになってもう10年程。
豆は丹波らしく無農薬の黒豆。前夜からオバサンが丁寧に煮て下さった豆と、これまた手作りの米麹を塩と一緒にコネコネと混ぜ合わせる。春から一年生になるチビタは豆を潰す機械の蓋を押す係。娘は全てを混ぜる係。母ちゃんは、お喋り担当?!「おかーさんも働きや!」と言われながら、賑やかにオバサンたちと仕込み作業。至れり尽くせりの味噌作りは、丹波のベテラン母ちゃんたちと一緒に過ごす大切な行事でもある。チビタも一人前にお喋りし、子どもの成長を微笑ましく感じる。笑顔いっぱいで作った味噌はまた家族みんなにパワーをくれるだろう。
折しも今週末はチビタの卒園式。その卒園記念には去年、お友だちやお母さんたちと一緒に仕込んだ味噌を記念品としてプレゼントする。味噌が美味しく熟成するこの一年の間に子どもたちもたくさんの事を経験し、一回り大きくなって卒園する。元気に笑顔でその日を迎えることが出来ると思うと、もうすでに涙が出てきてしまう。
味噌はたくさんの栄養があり、体を元気にしてくれる。でもそれ以上に、自分たちの手で仕込んだ味噌で作る味噌汁は、家族みんなを笑顔にしてくれる美味しさを持っているはずだ♪
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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