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ニホンヒキガエル 産卵ピーク迎え「蛙合戦」も

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写真・「蛙合戦」を繰り広げるニホンヒキガエル=篠山市南矢代で  篠山市南矢代の耕作放棄地の水たまりで、ニホンヒキガエルの産卵がピークを迎えている。クゥクゥクゥという少し高い鳴き声があちらこちらから響く中、水辺には多くのカエルが集まり、ひも状の卵塊をぎっしりと産み付けている。  3月2日の夕方、1万平方㍍ほどの耕作放棄地に50匹以上が見て取れる。なかには、1匹のメスに多数のオスが群がる「蛙合戦」も見られる。  篠山市内のヒキガエルやアカガエルの観察を続けている会社員の小形恭章さん(67)=篠山市乗竹=によると、今年の産卵時期は、例年と比べて遅れているという。「産卵場所は、市内では4、5カ所確認しているが、年々環境が悪化し、個体数は目に見えて減っている」といい、「水たまりが干し上がって卵やオタマジャクシがだめになるケースが多い。ひも状の卵塊を見かけたら、オタマジャクシから子ガエルとなって上陸する5月中旬まで、水を溜めたままの状態にしてもらえたら」と話している。  体長15㌢内外と大型で、背中の色は茶褐色、黄土色、赤褐色と、個体によって差がみられる。県レッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されている。  

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