名古屋に住む孫(時生)の文化祭へ行ってきた。彼は今年高校に入学。部活ではなく生徒会の委員になることを選択した。当日は校門で来場者の受付や案内を担当。なかなかしっかり活動している。高校側も、誰にでも門戸を開いているわけではなく、この日は保護者とその関係者で、あらかじめ名前を知らせてある人のみが入場できる。中庭では軽音楽部、ダンス部、吹奏楽部、バトン部などが次々と成果を披露。各教室を使って、作品展、映像、迷宮、バザーなど盛りだくさん。呼び込みの声が飛び交い、まさに青春真っ只中という雰囲気。私も五十年以上昔、高校の文化祭で初めてステレオを聴いた時の感激を思い出した。
孫は、五年前の小学四年生の終わりに、父親を突然亡くした。そのことで母親(次女)ともどもショックを受け、小学六年と中一の後半、登校拒否に近い状態になった。中学二年頃から少しずつ取り戻し、高校に入学。祖父母としては彼の成長が何より有難い。
この日一番嬉しそうだったのは次女。野球で有名な高校なので、今夏、甲子園で活躍した選手にサインをもらいに行ったりと大はしゃぎ。夫の亡きあと、フルタイムで働きながら、登校拒否を繰り返す息子を育てるのは並大抵のことではなかっただろう。たまにこぼす愚痴を聞いたり、孫の好物のものを届けるくらいしか役に立たない祖父母は、無事成長することを祈るのみだった。一緒に夕飯を食べに行き、生徒会役員としての、文化祭の苦労話などで話が弾んだ。
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