写真・中野健夫さんの遺作を確認し、展示作品を選ぶ遺作展実行委員たち=春日町古河で
二紀会同人の画家で昨年12月、56歳で亡くなった中野健夫さん(春日町古河)の遺作展を開こうと、中野さんが所属していた柏原高校美術部のOB仲間が準備を進めている。中野さんは山南中や和田中、氷上中などで美術を教えた元中学校教諭。遺作展を主催する実行委員会の委員長を務める市島中学校校長の奥野隆之さんは「教え子たちもぜひ見に来てほしい」と話している。
中野さんは武蔵野美術大学油絵科を卒業。アインシュタインやシュノーケルなどを題材に心象風景を描いた作品で知られ、青木繁大賞展奨励賞、小磯良平大賞展入選、兵庫県展大賞、丹波美術大賞展大賞などの受賞歴がある。東京や神戸などで個展も開催した。
実行委員会のメンバーは12人。柏原高校美術部の先輩で画家の木寺明さん(69)が呼びかけた。遺作展は8月19日から3日間、植野記念美術館で開く。初期の頃から最新作まで約30点を展示する予定で、150号の大作もある。
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